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身長211センチ、体重132キロ。
2022年に南アフリカから来日して以来、規格外のサイズで注目されてきたのがジュアン・ウーストハイゼンである。東洋大3年の22歳で、ポジションはロックだ。
靴のサイズは「33センチ」。スパイクやシューズの入手方法は…。
「普段はオンラインで買うことが多いです。たまに、母国からエージェントの方が送ってくれることもあります」
10月6日、茨城・流通経済大学龍ケ崎フィールド。加盟する関東大学リーグ戦1部の3戦目に先発し、流経大を27-24で下した。今季2勝目を挙げた。
自身はハーフタイムに交替しており、「チームとして求められている、自分がやらないといけないプレーをあまりできていなかったと、正直、感じています」。ロッカールームへ引き上げる前に、同僚の通訳を通して現在地について語った。
——きょうはスクラムを押し込むシーンが印象的でした。個人的な収穫と課題は。
「スクラムとモールはよかったのですが、ラインアウトのディフェンスはもう少しでした。また、(プレー中に)コミュニケーションをもっと取るところをもっと頑張りたかったです。ここから毎日のハードワークを重ねて次の試合に臨みたいです。(勝利は)チームとしてはとても嬉しいことですが、(プロップの笠巻晴太主将から)『まだこれで終わりではない』という話がありました。ここからまたさらに強くなれる練習して、次の試合に向かって頑張りたいです」
——リーグ戦はあと4試合、残されています。それはそうとウーストハイゼン選手は来日3年目を迎えました。日本には慣れましたか。
「だいぶ慣れました。ただ偏食家なので、まだチャレンジできていない食べ物は多いですね!」
——以前、納豆が苦手だと仰っていましたが。
「(日本語で)ダメです!」
——寿司や刺身は。
「(日本語で)魚は、 ダメです!」
——では、日本の好きな食べ物は。
「(日本語で)とんかつ、焼肉。大好きです」
——改めて、ラグビーの話題に戻ります。ウーストハイゼン選手はこの国でキャリアを重ねるなか、東洋大が繋がりを持つワイルドナイツでもトレーニングに混ざることがあります。各国代表経験者が揃う強豪に身を置き、何を学んでいますか。
「パナソニック(ワイルドナイツ)は、日本でトップレベルのチーム。たくさん学べることがあります。パナソニックの選手は、細かいところに気を配っている印象が強いです。もちろん大胆なプレーも見られますが、それ以上に細かいところを詰めてゆく。その姿勢が、自分にとって一番学ぶべきところです。
学ぶことが多いのはルード・デヤハー選手、ベン・ガンター選手です(それぞれ南アフリカ代表、日本代表の経験者)。彼らは自分の時間を使うのが上手いうえ、私たち後輩たちにも気を配ってくれます。
ガンター選手には熊谷でハンバーガーを食べさせてもらいました。(母国のスターでもある)デヤハー選手と一緒にいられるのは嬉しいこと。超一流選手とあってラグビー IQ も高いし、知っていることがたくさんある。練習が始まれば大声を出し、チームを盛り上げていますが、普段は物静かです。仲間内でジョークを言い合うくらいで」
以前も「もともと、自分の意見を言うことへの恐れがありました。ただ、パナソニックで意見を言うことの大切さを感じました」と感謝を口にしていた。
かねて日本でプロになることを目指していて、将来的にはワイルドナイツのジャージィを着られれば最高だと考える。
あくまで相思相愛になったらとの前提で、「何度か(グラウンドに)行かせてもらって、慣れた場所でもあり、そのチームでプレーすることは自分のひとつの夢でもあります」と言葉を選んだ。