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「黄金時代を作りたい」。マキシ新主将就任のスピアーズ、未来図を示す。
スピアーズの新時代を築く人々。ボールを手にしているのが、前川泰慶GM(左)とフラン・ルディケGM。(撮影/松本かおり)
2024.10.06
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「黄金時代を作りたい」。マキシ新主将就任のスピアーズ、未来図を示す。

ジャスラグ編集部

 キャプテンもジャージーも新しくなった。
 2024-25シーズンのチームスローガンは「TAKE YOUR SHOT」。明確な準備と確かな自信を持って、やり切る、勝ち切るという思いが込められている。
 そして、前川泰慶新GMは「黄金時代を作りたい」と話した。

 10月5日、クボタスピアーズ船橋・東京ベイが、新シーズンに向けての方針発表会見を開いた。
 新しく主将となったのは、NO8ファウルア・マキシ。チームから、「言葉だけでなく自分のプレーでチームを引っ張り、みんなと共に成長してスピアーズの新たな歴史を作りたいと思います」とコメントを出した。

 家族の事情もあり、本人は会見に参加できなかった。フラン・ルディケ ヘッドコーチは、マキシを主将にした理由について、「次の世代のリーダー、若い、才能のある選手を育てたい」と話した。

 新主将本人はHCから話をもらった際、「少し悩みました」と逡巡したそうだ。
「これまでキャプテンを任された経験がなく、プレッシャーに感じたからです。しかし、キャプテンを任されることはとてもありがたいことであり、成長にも繋がります。また、前キャプテンのハルさん(立川理道/2016補ぬやシーズンから昨季まで主将)からの後押しもあり、キャプテンになることを決断しました」とした。

 会見には、新任のスコット・マクラウド アシスタントコーチや、新しく加わったオリー・ストーンハム(FL・NO8)、タイラー・ポール(LO)、ツヨシ ジニングス(WTB)らも参加。それぞれスピアーズに加わった理由を、挑戦の気持ちや、整った環境と口にした。

ファーストジャージーを着る為房景次郎(左)とセカンドジャージーの根塚洸雅。(撮影/松本かおり)

 新ジャージーのお披露目には、PR為房慶次朗、WTB根塚洸雅の2人が登場した。
 新調されたファーストジャージーは、もちろんオレンジだ。『Grow the future』の思いが込められている。

 オレンジはクボタの主力製品である「トラクタ」をモチーフとするもので、元気・明るい・幸福感・親しみといった印象がある。
 トラクタの轍(わだち)が側面にデザインしてある。2度目の日本一へ向け、稲を育て、稲穂を実らせることを表現している。

 セカンドジャージーのベースカラーは黒。重厚感や威厳を表現しつつ、コーポレートカラーであるクボタブルーを配色して「水」をイメージさせる。『Be Water』がテーマだ。
 またジャージー側面のデザインは、困難に立ち向かったとき、水のように形に囚われず、順応し続けていくことを表現している。

 ファーストジャージーを着た為房は、「生地もしっかりしていて着やすい。いいデザインで気に入っています」と話し、アーリーエントリーで加わった昨季の経験を新シーズンに活かしたいと抱負を口にした。
「リーグワンのフィジカルは経験できている」と語り、新人賞獲得への意欲も口にした。

 また、今季7キャップを得た日本代表での活動について振り返り、「接点の強さ、大きな外国人へのタックル、スクラムを学んだ。それはクボタの試合でも生かせる」と語った。

 根塚はクボタブルーを気に入っている。「クボタらしい」と話し、日本代表活動を通して「小柄なWTBとして、次の仕事を探して動くことが身についた。それはどんなラグビーでも大事なこと」と言った。

 スピアーズの昨季を、接戦に勝ち切ることができず上昇できなかったと振り返った。
 新シーズンに向け、「自分たちがどういうラグビーをやるのかを理解し、同じ絵を見てプレーすることが大事。それぞれが役割を理解し、自分に何ができるかを考えないといけない」とした。

 またマキシ新主将について、「体を張り、プレーで見せてくれる。ただ、口下手なところもある」と話した。
そして、チームトークの大切さを語り、「自分がサポートできれば」とチームマンのマインドも示した。

前川泰慶GM(左)と石川充ビジネススポンサーシッププロデューサー。(撮影/松本かおり)

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