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「最高の場所で、最高のプレーをして、最高の結果を出せた。スポーツ選手として最高の瞬間だった」
日本のラグビーが世界の頂点に立った。
パリ・パラリンピックの車いすラグビー競技は9月2日、決勝戦がおこなわれた。
史上初のパラリンピック決勝に臨んだ日本は、アメリカに48-41で圧勝し、悲願の金メダルを獲得した。リオ、東京大会の銅メダルに続き、パラリンピック3大会連続のメダル獲得となった。
日本(世界ランキング3位)対 アメリカ(同2位)の決勝。序盤はアメリカのディフェンスに阻まれたものの、後半は日本らしい、個の力ではなくチームで戦う「自分たちのラグビー」で次々とターンオーバーを奪い、相手を大きく引き離した。
最後は、両チーム最多の19得点をマークした日本のエース・橋本勝也が、ノーサイドのブザーとともにボールを天井に高く舞い上げた。
シャン・ド・マルス・アリーナにはたくさんの日本応援団もかけつけ、会場は歓喜の渦に包まれた。
輝く金メダルを胸に、表彰式で穏やかな表情を浮かべたキャプテンの池 透暢。
「メダルをもらった瞬間、ひとつの悔しさもなくて、すべてのものがすばらしく美しかった。こんな最高の場所で、最高のプレーをして、最高の結果が出せた。スポーツ選手として、最高の瞬間だった」と喜びを語った。
そして、自身4度目のパラリンピックで、ついに悲願を達成した池崎大輔は、「日本の車いすラグビーの歴史を塗り替えることができた。これ以上にない結果。今回は胸を張って帰国できる」と肩の力を抜いた。
日本のラグビーが、パリを、世界を熱狂させた。
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