logo
リーチ主将は4番(LO)、タタフはNO8で先発。ラックまわりのパンチ力が強い布陣でジョージア戦へ
LOで先発するリーチ・マイケル主将。周囲とコミュニケーションを取りながらスクラムを組む。(撮影/松本かおり)
2024.07.11
CHECK IT OUT

リーチ主将は4番(LO)、タタフはNO8で先発。ラックまわりのパンチ力が強い布陣でジョージア戦へ

ジャスラグ編集部


 現状のベストの選手を選んだ。
 エディー・ジョーンズ ヘッドコーチ(以下、HC)はそう言い切って、淡々と選出メンバーの選考理由について話した。

 7月13日(土)、仙台でジョージア代表とテストマッチ(19:05/ユアテックスタジアム仙台)を戦う日本代表のメンバーが7月11日の午後に発表された。
 主将のリーチ マイケルはLO(4番)に入る。指揮官は、「いま、(チームで)いちばんいい4番。4人目のバックローとしても期待している」と話した。

「大事な試合」というジョーンズHCは、この試合への準備期間を振り返り、「プレーヤーの取り組む姿勢には素晴らしいものがあった。我々のスタイルを披露できると思っている」と自信を見せた。
 ワールドランキングで2つ下の14位に位置する相手に、必ず勝つ。そんな強い意思が表情に浮かんでいた。

 フランスのトップ14でファイナリストとなったボルドーで、シーズンを通して活躍したテビタ・タタフは、チーム合流後まだ日は浅いが、8番を背負う。
 高いレベルの中で揉まれ、より強くなって帰国したタタフについて指揮官は、「人間的にも成熟して戻ってきた。走れるNO8として(いまのスコッドでは)ベストの選手。ランニングが魅力」。ピークの状態とは言えないものの、40分から50分の出場時間を予定しているという。

 6番にはファウルア・マキシが入った。ハードに、ワークレート高く動き続けることが期待される。
 7番には下川甲嗣。ベンチにはサナイラ・ワクァ、ティエナン・コストリーも控え、ジョーンズHCは「ジョージアが相手。FWパックとのやり合いは避けられない中で、ラック周りでのプレーにパンチ力のある選手たちを選んだとした」

 齋藤直人と李承信がスターター、小山大輝(出場すれば初キャップ)、山沢拓也がベンチに座るハーフ団に関しては、こう話した。
 マオリ・オールブラックスとの2試合で共同主将を務めた齋藤については、その際のリーダーシップとW杯以降のパフォーマンスを評価。世界有数のSHとしての働きを見せていると高評価だ。

「承信はテストレベルの10番としてはまだプロセスの途中も10番の選手層を厚くしていく中で、今回はチャンスをつかんだ」とした。
 9月に30歳になる山沢を、練習も含め動きを見ていると18歳のようだと評した。実績のある松田力也も含め、複数の選手が司令塔の位置を狙える現状を喜ぶ。

 背番号4を背に戦うリーチ主将は、始めたばかりのポジションに、自信をつけるのに苦労したと言いながらも、「感覚はつかんだ」と答えた。
 フロントローとコネクションを取り続け、はやくもスクラムが好きになってきた。

「チームでいちばん練習しているのがフロントロー。ジョージアのFWは強いけど、超速ラグビーはフィジカリティーが強くないと出せない。やってきたことをしっかり出す」と誓う。

 JAPAN XVがマオリ・オールブラックスに勝ったことでチームの雰囲気もいい。
「やることがより明確になってきた」と、描く勝利への道を迷いなく走り切るつもりだ。

出場すれば初キャップとなるPR岡部崇人。(撮影/松本かおり)

◆ジョージア戦 日本代表試合登録メンバー
①茂原隆由(静岡ブルーレヴズ/中大/187cm、116kg/1)
②原田 衛(東芝ブレイブルーパス東京/慶大/175cm、101kg/1)
③竹内柊平(浦安D-Rocks/九州共立大/183cm、115kg/4)
④(C)リーチ マイケル(東芝ブレイブルーパス東京/東海大/189cm、113kg/85)
⑤ワーナー・ディアンズ(東芝ブレイブルーパス東京/流経大柏/201cm、117kg/12)
⑥ファウルア・マキシ(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ/天理大/187cm、112kg/6)
⑦下川甲嗣(東京サントリーサンゴリアス/早大/188cm、105kg/5)
⑧テビタ・タタフ(ボルドー/東海大/183cm、124kg/16)
⑨齋藤直人(トゥールーズ/早大/165cm、73kg/20)
⑩李 承信(コベルコ神戸スティーラーズ/大阪朝高/176cm、86kg/12)
⑪長田智希(埼玉パナソニックワイルドナイツ/早大/179cm、90kg/8)
⑫サミソニ・トゥア(浦安D-Rocks/摂南大/182cm、108kg/1)
⑬ディラン・ライリー(埼玉パナソニックワイルドナイツ/豪・ボンド大/187cm、102kg/18)
⑭ジョネ・ナイカブラ(東芝ブレイブルーパス東京/摂南大/177cm、95kg/9)
⑮矢崎由高(早大2年/桐蔭学園/180cm、85kg/1)

⑯坂手淳史(埼玉パナソニックワイルドナイツ/帝京大/180cm、104kg/42)
⑰岡部崇人(横浜キヤノンイーグルス/関西学院大/180cm、105kg/-)
⑱為房慶次朗(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ/明大/180cm、108kg/1)
⑲サナイラ・ワクァ(花園近鉄ライナーズ/NZ・ヘイスティングスボーイズ高校/202cm、120kg/3)
⑳ティエナン・コストリー(コベルコ神戸スティーラーズ/IPU環太平洋大学/192cm、107kg/1)
㉑小山大輝(埼玉パナソニックワイルドナイツ/大東大/171cm、74kg/-)
㉒山沢拓也(埼玉パナソニックワイルドナイツ/筑波大/176cm、84kg/7)
㉓根塚洸雅(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ/法大/173cm、82kg/2)

※カッコ内は所属、出身校、身長・体重、キャップ数の順。(C)は主将

ALL ARTICLES
記事一覧はこちら