ティエナン・コストリーが6月22日、東京・国立競技場でのイングランド代表戦で日本代表として初キャップを獲得した。オープンサイドフランカーで先発し、後半20分までプレー。切れのある走り、しぶといタックルで魅了した。
昨秋のワールドカップフランス大会で3位だった難敵には、17-52で敗れた。何を感じたか。試合後、流ちょうな日本語で語った。
——イングランド代表のフィジカリティ。どう感じましたか。
「ハーフからのポッドで大きな相手がどんどん走ってきた。でも、ジャパンはそれをいいディフェンスで止められたと思います。(相手の強さは)リーグワンと比べてレベルアップしていたと感じましたが、(日本代表に)いい部分もあった。それをどんどん重ねられればと思います。(自身も)何個かいいタックルができたのは自信になります」
——日本代表のコンセプトは「超速ラグビー」。序盤にハイテンポな攻撃が見られました。
「最初の10~15分は相手にプレッシャーをかけることができた。ずっとあのペースを続けられれば、どの相手にも追いつかれない。ハイテンポなプレーをたくさんしていけば、本当にいいチームになれると思います。きょうは、入りがよかった。真ん中の部分が悪くて相手に『行かれ』てしまいましたけど(試合中盤に点差をつけられた)、最初の10~15分のプレーで自信がつきました」
——課題は。
「ラインブレイクした時、された時の(味方への)サポート。抜かれた時に走って戻る。タックルに入る。アタックでも、きょうはバックスが何個かいいラインブレイクをしてくれていたんですけど、もう1歩前でサポートできたらいい結果が得られたと思います。サポートラインは(改善したい)」
身長192センチ、体重102キロの24歳。2019年に母国ニュージーランドから来日し、中国地区大学リーグの環太平洋大学を経て2023年にコベルコ神戸スティーラーズに入った。
日本代表のエディー・ジョーンズヘッドコーチからも「速いバックローは貴重。ポテンシャルを秘めた選手です」と評されている。