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矢崎由高がFBで先発。主将はリーチ マイケル。イングランド戦の日本代表メンバー発表
出場メンバー発表当日、リラックスした表情の矢崎由高。(撮影/松本かおり)
2024.06.20
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矢崎由高がFBで先発。主将はリーチ マイケル。イングランド戦の日本代表メンバー発表

ジャスラグ編集部


 先発の15人中4人がノンキャップ。23人で見ると8人が初めてのキャップを手にするチャンスだ。
 2027年のワールドカップに向けて新たなスタート。エディー・ジョーンズ ヘッドコーチ(以下、HC)率いる新生ジャパンの初陣は、フレッシュな顔ぶれで構成された。

 6月22日(土)に国立競技場でイングランド代表と戦う日本代表の出場予定選手が同20日に発表された。
 注目されるのはFB矢崎由高。宮崎合宿にはトレーニングメンバーとして参加していた大学2年生が大一番に抜擢された。
 ただ、合宿中の実践的練習では主力と見られるサイドの最後尾に立つことも多かった。実力と秘める可能性を評価されての起用と見るべきだ。

 フロントローでは、1番・茂原隆由、2番・原田衛が初めてのテストマッチに臨む。
 茂原は世界規格の1番になることを想定して、所属する静岡ブルーレヴズでルースヘッドPRを任されるようになった24歳だ。原田はリーグワン2023-24を制した東芝ブレイブルーパス東京で見せたハイパフォーマンスを発揮したい。

 運動量の多い3番の竹内柊平には『超速』対応のプレーが期待されるも、パワフルなFWが自慢のイングランドが相手。なにより、スクラムの安定が求められる。
 セットプレーの安定が勝負に大きな影響を与えるだろう。バックファイブも含め、結束すると同時に、強いファイティングスピリットを持たなければならない。

『超速ラグビー』の発信源となる9番、10番は、齋藤直人、李承信が先発を任された。
 相手に混乱を与える速さと、チャンスを広げ、仕留め切る正確な判断の両立が期待される。全員が能力を発揮するためのトリガーであり、勝利へのゲームデザインを描く存在だ。

主将に指名されたリーチ マイケル。経験値、実力とも頼りになる。(撮影/松本かおり)

 あらためて主将に指名されたリーチ マイケルは、「再びこのチームのキャプテンを務める機会を与えていただき、本当に光栄です。私の勝利に対する情熱は非常に高く、常に勝ちたいと思っていますし、日本のラグビーのポテンシャルを最大限に発揮できるよう、エディーヘッドコーチや選手たちと一生懸命働きます。私はこの責任を軽く考えていませんし、私自身も日々改善する必要があると認識しています」とコメントを出した。

 ジョーンズHCは主将に指名した理由を、「リーチのような経験値の豊富なプレーヤーにリーダーを務めてもらいたいと思っています。JAPANのキャプテンにふさわしい素質を備えているプレーヤーだと思いますし、今後も常に勇敢な姿勢を見せ、プライドをもってチームを引っ張ってくれると思います」としている。

◆イングランド戦 日本代表試合登録メンバー
①茂原隆由(静岡ブルーレヴズ/中大/187cm、116kg/-)
②原田 衛(東芝ブレイブルーパス東京/慶大/175cm、101kg/-)
③竹内柊平(浦安D-Rocks/九州共立大/183cm、115kg/3)
④サナイラ・ワクァ(花園近鉄ライナーズ/NZ・ヘイスティングスボーイズ高校/202cm、120kg/2)
⑤ワーナー・ディアンズ(東芝ブレイブルーパス東京/流経大柏/201cm、117kg/11)
⑥(C)リーチ マイケル(東芝ブレイブルーパス東京/東海大/189cm、113kg/84)
⑦ティエナン・コストリー(コベルコ神戸スティーラーズ/IPU環太平洋大学/192cm、102kg/-)
⑧ファウルア・マキシ(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ/天理大/187cm、112kg/5)
⑨齋藤直人(前・東京サントリーサンゴリアス/早大/165cm、73kg/19)
⑩李 承信(コベルコ神戸スティーラーズ/大阪朝高/176cm、86kg/11)
⑪根塚洸雅(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ/法大/173cm、82kg/1)
⑫長田智希(埼玉パナソニックワイルドナイツ/早大/179cm、90kg/7)
⑬ディラン・ライリー(埼玉パナソニックワイルドナイツ/豪・ボンド大/187cm、102kg/18)
⑭ジョネ・ナイカブラ(東芝ブレイブルーパス東京/摂南大/177cm、95kg/8)
⑮矢崎由高(早大2年/桐蔭学園/180cm、85kg/-)

⑯坂手淳史(埼玉パナソニックワイルドナイツ/帝京大/180cm、104kg/41)
⑰三浦昌悟(トヨタヴェルブリッツ/東海大/180cm、115kg/9)
⑱為房慶次朗(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ/明大/180cm、108kg/-)
⑲サウマキ アマナキ(コベルコ神戸スティーラーズ/トゥポウカレッジ/189cm、107kg/3)
⑳山本 凱(東京サントリーサンゴリアス/慶大/177cm、100kg/-)
㉑藤原 忍(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ/天理大/171cm、76kg/-)
㉒松田力也(埼玉パナソニックワイルドナイツ/帝京大/181cm、92kg/37)
㉓サミソニ・トゥア(浦安D-Rocks/摂南大/182cm、108kg/-)

※カッコ内は所属、出身校、身長・体重、キャップ数の順

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