
Keyword
英・プレミアシップの名門、レスター・タイガースが2月26日、デイビッド・キッドウェル氏がマイケル・チェイカ ヘッドコーチ(以下、HC)率いる同チームのコーチングチームに加わると発表した。
キッドウェル氏は、エディー・ジョーンズHCが指揮を執る日本代表でアシスタントコーチを務め、ディフェンスを担当している。
キッドウェル氏は、2024/25シーズンの残り期間、同チームで指導にあたるようだ。プレミアシップは5月いっぱいまで続く。
レスターは現在4位。上位4チームが進出するプレーオフ圏内にいる。プレーオフ決勝まで勝ち進めば6月中旬まで戦いは続く。
キッドウェル氏は現役時代、ラグビー・リーグで活躍した。ハードタックラーで、ニュージーランド代表にも選ばれている。
引退後はラグビー・リーグのチームでコーチングにあたっていたが、2022年からラグビー・ユニオンに移る。チェイカ氏がHCを務めるアルゼンチン代表を指導し、翌年のワールドカップまでプーマスに加わっていた。
その後、2024年から日本代表の指導陣に加わった。
今回のレスターでの指導は短期で、シーズン終了後は日本代表での指導にあたるようだ。
キッドウェル氏自身、「この機会に送り出してくれた日本代表とエディー・ジョーンズには感謝している。エディーからは、クラブの文化やプレミアシップの厳しさを学び、シーズン終了後にその経験を日本代表に還元してほしいと言われた」とコメントを出している。
レスターのホームページには、ジョーンズHCのコメントも掲載されており、「チェイカから学び、コーチングスキルを磨くことはデイビッドにとって絶好の機会。コーチングは実際に指導することで上達するもの。この機会を与えてくれたレスター・タイガースに感謝している」とある。
「デイビッドのような経験豊富なコーチを迎えられるのは素晴らしい。彼はゲームに対する独自の視点を持っており、それがチームにもたらす新たな価値は計りしれない。以前一緒に働いた経験があるからこそ、彼がもたらすプラスの影響は分かっている。彼はタフで成功を収めた選手だった。そのメンタリティは、シーズン後半戦に向け、我々にとって非常に重要な要素となる」(チェイカHC)
そうコメントを出しているチェイカHCに対し、キッドウェル氏も「アルゼンチン代表での経験は素晴らしいものだったし、マイケルと再びタッグを組めるのは楽しみ。オファーを受けたのは、このチームに成功の可能性を感じたから。プレミアシップは非常にタフなリーグだが、タイガースは優勝争いに絡んでいる。選手やコーチ陣をさらに成長させる手助けをしたい」と応えている。
日本代表への還元が楽しみだ。