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ブロンズメダルも秋田への荷物に入れるのだろうか。
2024年の夏、南アフリカはパリ五輪のラグビー(セブンズ)で銅メダルを獲得した。同チームを支えた一人、ショーン・ウィリアムスが秋田ノーザンブレッツと契約した。
新シーズンから日本の芝の上を駆けまわる。
秋田ノーザンブレッツはトップイーストリーグAグループで今季5位(1勝7敗/全5チーム)。12月21日にはBグループ1位、明治安田生命ホーリーズとの入替戦を控えている。
同入替戦に勝利し、ウィリアムスの快足をAグループで披露したい。
ノーザンブレッツの古屋亮太ゼネラルマネージャーは、「偉大な選手と契約合意できたことを嬉しく思います。小さなクラブの大きなチャレンジに共感いただきました」と話し、クラブとウィリアムスが同じゴールに向かって歩いていくことを伝える。
同GMは「これまでクラブを支えてきた全てのファン、スポンサー、地域の皆さま、選手・スタッフに感謝します。皆さまに、秋田にラグビーがあってよかったと感じてもらえる様、『ラグビーで秋田を元気にする』挑戦を続けます」と話す。
ウィリアムスもノーザンブレッツへの入団について「とてもわくわくしています」と話している。
「日本の文化を学び、チームの成功のために全力を尽くすことを楽しみにしています」と前向きだ。
地元での普及活動にも積極的なノーザンブレッツ。多くの人たちは、その人間的魅力にも触れることになるだろう。
ウィリアムスは1998年4月13日生まれの26歳。174センチ、78キロと小柄も、スピードある走りでトライを量産してきた。
パリ五輪の3位決定戦では19-19のタイスコアから試合を決めるトライを奪った。
2021年から南アフリカ代表『ブリッツボッカ』に選出されて活躍。HSBCワールドラグビー・セブンズシリーズ(以下、HSBC SVNS)では昨季(2023-24シーズン)まで157得点(25T16G)を記録している。
南アフリカの伝統ある国内リーグ(15人制)、カリーカップのゴールデン・ライオンズにも所属した。
HSBC SVNSの2024-25シリーズにも参加しており、ドバイ大会、南アフリカ大会に出場。チームは自国開催大会では頂点に立った。充実した心身のまま来日することになりそうだ。
若い頃はSHとしてもプレーしていた。ユーティリティーバックスとして期待がかかる。
南アフリカの北西、ラステンバーグに生まれた小柄な少年は、奨学金を得てハールスフォンテン高校に進学し、卒業後はゴールデンライオンズと契約を受け入れ、U19、U21レベルでプレーした後、シニアチームでデビューした。
ヨハネスバーグ大学に学び、輸配送管理に関する高度な知識、遂行能力を得ている。
着実に成長の階段を昇り、人生を濃く生きている好ランナーの秋田での生活が楽しみだ。