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韓国や香港のラグビーマンたちの目の色が変わりそうだ。
2027年にオーストラリアで開催されるラグビーワールドカップ(以下、RWC)から出場チームが24(現在20)に増える。その予選プロセスがワールドラグビーから発表された(8月13日)。
RWC2023のプールステージで各プールの上位3位に入った12チーム(フランス、ニュージーランド、イタリア、アイルランド、南アフリカ、スコットランド、ウェールズ、フィジー、オーストラリア、イングランド、アルゼンチン、日本)は、すでに出場権を獲得している。
残りの12枠は2025年に開催される地域大会、および同年11月に開催される最終予選トーナメント(4チーム参加中1チームが本大会へ)で決まる。
その出場チームが直接的に決まる地域大会のひとつが『アジアラグビー男子チャンピオンシップ2025』とされたため、韓国や香港にとっては朗報だ。同大会の優勝チームは自動的にRWCへの初出場となる。
各国とも強化に力が入る。日本へのアプローチもあるだろう。
アジア以外の地域大会は、以下の通り。(※地域名のあとのカッコ内は出場枠数)
◇ヨーロッパ(4)
ラグビーヨーロッパチャンピオンシップ2025の上位4チーム
◇アフリカ (1)
ラグビーアフリカカップ2025の優勝チーム
◇南アメリカ(1)
南米ラグビーチャンピオンシップ 2025の優勝チーム
◇太平洋(3)
パシフィック・ネーションズカップ2025の上位3チーム (すでに出場権を獲得しているフィジーと日本を除く他の出場国はサモア、トンガ、アメリカ、カナダ)
◇南アメリカ/ パシフィック・プレーオフ(1)
南米ラグビーチャンピオンシップ2025準優勝チーム×パシフィックネーションズカップ最下位チーム
◇最終予選トーナメント(1)
最終予選トーナメントは4チームによる1プールで構成し、総当たり戦方式で実施され、獲得ポイントにより勝者が決定する。出場4チームは以下の通り。
①南米ラグビーチャンピオンシップ2025の3位
②南アメリカ/パシフィックプレーオフの敗者
③ラグビーヨーロッパチャンピオンシップ2025の5位
④アフリカ/アジアプレーオフの勝者 (ラグビーアフリカチャンピオンシップ2025準優勝チーム×アジアラグビーチャンピオンシップ準優勝チーム)
※各地域予選は、2026年から始まる予定の「ネーションズ・チャンピオンシップ・ディビジョン2」の参加チームを決定する予選プロセスにリンクさせることも検討されている。
2025年いっぱいで予選はすべて終了。RWC2027のプール分け抽選会は2026年の1月に予定されている。
プール分け抽選会時に出場国すべてが決定しているのは、男子RWCでは初めてのことだ。
本大会は6プール×4チームでプールステージが実施される。
各プールの上位2チームと3位の中の上位4チーム、計16チームで争うノックアウト形式の戦いがプールステージの最後に付け加えられ、トップ8が決まる。
この新方式により大会期間は7週間から6週間に短縮。プレーヤーのウェルフェアやエンターテインメント性が考慮されている。